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怪獣と美術展に行く

 足利市美術館で開催されている『怪獣と美術』展を観に行く。足利は遠いが、神奈川県立近代美術館・葉山よりはましである。

 この展覧会は

「怪獣を創っていたのはファインアートの世界で活躍していた芸術家達だった」

と、言う事実を再検証し、外国で評価が上がりつつある日本のサブカルチャーを国内のアートシーンでも取り上げる事で、経営に苦しむ美術館に客を呼び込もうと言う打算的な試みである・・・ってのは多分に事実だが(T_T)、ファイン・アートとかサブカルチャーとかのカテゴリーに囚われずに作品と向き合い評価するのは今後必要な事であり良い事である。

 で、この展覧会のメインは度々取り上げている成田亨である。本展は東京でもやってたのだが、今回わざわざ足利まで来たと言うのは、先日観て来た『大江山の鬼モニュメント』の原型が展示されると聞いたからである。

 要は大江山のモニュメントの台座が高過ぎて彫刻が良く見えないから見に来た訳である。

 この原型はブロンズ像用の型を取るのに使われた物で、大きさも形も大江山の像と同じである。細かい事言うと、型取りの際に一度バラバラにされた物を繋ぎ合わせたので、細かいディテールは変わってるらしいのだが、全体に大きく影響はしないだろう。

 実際に間近で見るとこれ程印象が違うかと驚いた。大江山で見るより遥かに迫力が有る。大地を踏ん張る力強さや体の動きの流れの美しさ、ダイナミックさ等、本来この像が持つ魅力がより良く分かる。ここまで来た甲斐があった。

 鬼が強烈なのでその他の展示の印象が薄くなってしまったが、怪獣も怪獣以外の作品も結構幅広く展示されていて良かったと思う(←適当(^ ^;))。

 ちなみに本展は12月2日のNHK教育テレビ『新日曜美術館』の後半で少し紹介されるらしい。鬼の原型は図録にも載ってないし、紹介されるのを期待して録画する事にしよう。

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