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北近畿・山陰の旅8. 大山~皆生温泉へ行く

 三佛寺を出て西へ走り続けると、大山のドライブコースに入る。鮮やかな緑の林間コースは平日と言う事も有ってか車も少なく気持ち良く走れる。出来れば紅葉の季節に来たいが、その頃は混むんだろうなーやっぱり…(vv;)。

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 ただ天気は悪く時折小雨もぱらつく有様で、大山自体は雲間から僅かに輪郭をを望める程度だった。小泉八雲も心酔していたと言う大山を楽しみにしていたのに残念だ、三佛寺に居た頃は快晴だったのに、やはり山の天気は分からない物である。

 夜に再び海岸沿いへ出る。米子と境港の間にある皆生(かいけ)温泉で一泊する。

 山陰の海岸線を走っていると、とにかく海水浴場が多いのに驚かされる。地形的に砂浜が多い様で、その象徴が鳥取砂丘と言う印象だ。

 皆生温泉も温泉街の裏手は砂浜になっており、米子や松江に近い事も有るのか、巨大旅館が林立するリゾート温泉地の様相を呈している。昨晩の三朝温泉とは完全に対照的である。

 絶壁の様にそびえる近代的高層旅館群の間を縫って予約した旅館に着く。和風の名前から期待していたのとは裏腹にここも巨大なコンクリートの箱で、少々失望する。

 とりあえず駐車場に車を停めてフロントへ行こうとすると…入口が分からん(-o-;)。ざっと見回しても壁ばかりでガラス面が無いのである。

 建物の側面に回り込むと、壁面の一角が木の壁になっている所を見付けた。近付くとどうやら自動ドアの様だ。「様だ」と言うのはそれが平坦で何の装飾も無い単なる木の壁で、それ自体にも周囲にも窓や看板に類する物が見当たらないからである。こんな分かり難い入口の旅館が有るだろうか?

 半信半疑のままその木の壁の前に立つと、案の定壁がスライドして開いた。巨大な木の壁が突如動き出す様は、何だかファンタジー映画で秘密の扉が開く瞬間みたいで、ちょっとわくわくする(笑)。窓が無い為、開くドアの隙間から漏れ出る光条の眩しさは正に闇を射るがごとくで、これがまたファンタジックである(笑×2)。

 一瞬目を眩ます光の中からきらびやかなロビーの光景が忽然と浮かび上がった。入り口の地味さとは裏腹にロビーは豪華で広い。畳百畳近くは有るだろうか?正確には分からんがとにかく広い。…否、「分からん」と言うのは正しくない。正しくは「数えなければ分からん」である。そう、ここのロビーは何と全面畳敷きだったのである。外観とは裏腹にムチャクチャ和風狙ってるじゃん!!

 …ってか和風でもロビーは畳敷かないよな普通…

 チェックインを済ませて仲居さんの案内で部屋へ行く。驚いた事にロビーだけでは無く廊下やエレベーターの中まで畳敷きである。その代わり館内にはスリッパが無く素足で歩く様になっている。考えてみれば特に湯上がりなんかにスリッパを履くのは余り気持ちの良い物では無い。温泉旅館らしい粋な造りと言えよう。そう考えると入り口の扉も敢えてギリギリまで中を見せずに客を驚かせようと言う遊び心の様に思えて来る。気取った豪華さとはちょっと違う洒落た贅沢を感じさせる面白い宿だ。

Kaike_01

 とか感心している内に部屋へ着いた。中へ入ると・・・洋室だった(-o-;)!!

「ここまで畳敷きで来といて何故!?」

と、仲居さんに問うと、澄ました顔で

「これがビジネスのお客さんなんかには結構好評なんですよ。」

と、言われた。なる程。米子なんかに近いと言う事はビジネス客を当て込んだシングルルームが有ってもおかしく無い訳だ。このシングルの広さは水回りを除けば四畳半程度である。これで和室じゃ侘びしい安アパートみたいになってしまう。洋室にするしか無いか…(-_-;)。

 でもこれはこれで、風呂帰りに畳敷きの廊下を歩いて来て部屋に入ると、別な意味で侘びしく感じるのだった(T_T)。ユニットバス要らないからせめて団地サイズ八畳位の和室に出来ない物だろうか…

 一人だと案外洋室の方が過ごし易い面も有るのだが・・・でも粋じゃ無いでしょそれじゃ?(→旅館の人)

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コメント

所でこの文章を読んでいたら宿泊した旅館の外観の写真がとても見たくなったのだがあるんですかい?

投稿: 若旦那 | 2007.11.25 20:20

 外観は撮って無いっす。まぁ、普通の高層ホテルですけどね。ただ一階に窓が無くて中が全く見えないのが変わってるんですよ。あまつさえ入り口が道路から見た正面に無いので、車から降りると目の前にはただただコンクリートの壁が続いてる訳です。

 ホテルじゃ無くて旅館だって言いたくて隠れ家的演出をしてるのかも知れませんね。

投稿: うぃんすろう | 2007.11.27 02:05

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