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北近畿・山陰の旅6. 三朝温泉に行く

 それまで辿って来た海岸線を少し離れ、山間部に有る三朝(みささ)温泉で一泊する。

 三朝温泉は世界有数のラドン含有量を誇るそうで、街にはラジウム発見者であるキュリー夫人の銅像が建っている。うーん・・・強引だ(笑)。

 ここの名物は河原風呂と言う、その名の通り河原から湯が湧き出している所に湯船を作った露天風呂である。周りをよしずで囲っただけの素朴なたたずまいからは秘湯の雰囲気も漂うが、直ぐ横に幹線道路である大きな橋が架かっており、そこを通る人から丸見えなので全然秘では無い。つーか、ここまで公道に近いと幾ら温泉と言えども公然わいせつ罪になりそうな気がするが・・・

 温泉街はその河を挟んで両側に有り、一方は大きな鉄筋コンクリートの旅館群で、もう一方が小さな湯宿や商店が並ぶひなびた温泉街になっている。私が泊まったのはひなびた温泉街の方で、静かな街並みが結構落ち着く感じで良いのだが、通りの目立つ所に巨大でやたらケバいストリップ小屋の看板がそびえているのがそれらを台無しにしている。今時こんなのも珍しいと思うが・・・基本的に裸に大らかな土地柄の様だ(←?)。

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 泊まった宿は地下室に浴室が有る変わった造りだった。ここは地下の浅い所から温泉が湧き出しており、地下室の湯船の底が正にその湧き出し口に当たるそうで、自然に湧き出す湯がそのまま溜まるようになっているのである。100年以上前に作られた物がほぼそのままの形で残っているのだそうで、実にユニークである。こう言う物に出会えるのが旅の楽しさである(…と、城崎温泉を思い出しながら考える…)。

 この日は素泊まりだったので外へ食べに出た。宿の人に薦められた店へ行く。

 そこは和食も洋食も中華も出す店なので、宿の人的には取り合えず誰にでも無難に薦められる店との事だった。美味いから薦めてるんじゃ無いのね(vv;)。まぁ、ファミレスでも無いのに和洋中何でも出すって時点で味に拘りが有るとは思えない訳だが、とは言え小さな街で余り選択肢も無い。定休日の店とかも有って、結局そこへ行く事になった。

 所がこの店が結構美味かった。和食のコースを頼んだのだが、様々な食材を工夫を凝らして丁寧に料理しており、美味いだけでは無く驚きや楽しさも有る本格的な物だ。とてもラーメンやオムライスも出す店の料理とは思えない。

 と、思いながら壁を見ると、この店を紹介した新聞の切り抜きが貼ってあった。それによるとここは地元以外にもファンを持つちょっと有名な店らしい。元々先代の店主が始めた料亭で、現在店を継いでいる二代目がアメリカで料理の修行した経験を生かしてメニューを増やしたとある。アメリカで料理の修業とは珍しい。

 無論アメリカの大都市には世界の一流店が出店しているが、それはアメリカの食文化では無い。修行するなら本家のヨーロッパとかへ行きたいと思うのが普通の様な気がするが・・・

と、店主に聞いてしまった(^^;)。

 すると店主は照れ臭そうに、アメリカへ行ったのは大学に留学する為で、多少向こうのレストランで働いた事は有るが、本格的な修行をしたのは日本でだと言った。新聞はネタとして面白いのでアメリカの話をクローズアップしたのでしょうとの事。なるほど納得だが…確かにちょっとつまらん(^^;)。

 と、言いつつ店のお薦めはカリフォルニア・ロールだったりする。売りにしてるじゃん・・・(T▽T;)

 ちなみにメニューに節操が無いように見えるのは、他にそれらを出す店が無いので地元の人達からリクエストされ、それに応えた結果なのだとか。本来の和食はきっちり押さえながらも色んな料理に挑戦する姿勢は日本とアメリカで修行した店主らしいフロンティア・スピリットの表れかも知れない。

 帰りに地酒を買う。三朝には日本酒の古酒にこだわる酒蔵が有る。古酒にしては珍しい辛口で、古酒らしい香ばしさは豊かでありながら後味がすっきりしているのが珍しい(←お察しの通りかなり試飲してます(^^;))。古酒は好きなのだが一般的に甘過ぎて、日本酒なのに日本料理との相性がイマイチと感じる事も有ったのだが、これは良さそうだ。ちなみに京都の伏見にはこれをソフトクリームにかけて出してる酒蔵が有った。これは中々絶妙で感心した。

 明日はちょっと冒険しようと思っている。

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