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冬の京都3 ハナタレを呑む

 1日目その3。

 宿に着いたが夕飯まで時間が有ったので京都駅ビルを観に行った。様々な要素が統一感無く組み合わされた外観デザインは余り美しいとは思えなかったが、その分ビル自体の自己主張が強く無く、巨大さから来る威圧感を減少させているのは周りの景観に対する配慮かとも思わせる。

 雑然とした印象を与える外観とは対照的に、内部の空間は調和が取れて美しい。壮観なのは中央ホールの左右の端がそのまま上り斜面へと変化し、10階の屋上までアトリウム内を一直線に伸びて行く大胆な構造だ。線路側と道路側に作られたビルにサンドイッチにされる様に斜面状のビルが作られているのである。西側斜面の幅いっぱいには階段が作られており、屋上まで上れる様になっている。途中の踊り場には休憩スペースやカフェが作られ、山の斜面の様な景観を形作っている。階段の横を通るエスカレーターはケーブルカーかリフトの様だ。ほぼ一直線に伸びる斜面だが、上の方で微妙にカーブし、景観に変化を与えると共に屋上を見え難くしている所は細かい演出だ。その演出に誘われてエスカレーターで屋上に上ってみると、市内を一望出来る展望広場になっていた。既に日は落ちており、ライトアップされた寺や塔が昼間以上にはっきりとその存在を浮き上がらせているのが印象的だ。(写真は屋上から中央ホールを見下ろした物だがちょっと分かり難いかな(^_^;)。クリックで拡大ウィンドウが開きます。)

Ekibil

 一つ下のフロアへ降りてみる。飲食店街の片隅に秘密の通路みたいな物を見付けて入って見ると、空中回廊と呼ばれる遊歩道へ出た。アトリウムのガラス張りの天井を支える鉄骨の構造材に紛れる様に高所を行き来する遊歩道で、分かれ道も有ってビルのあちこちと繋がっている。途中には展望スペースが有り、ここからも京都の夜景が楽しめる。街の喧騒が余り聞こえて来ず静かに景色を楽しめる場所で、こんな所が駅ビルの中に目立たぬ様に作られていると言うのは中々粋だ。そのまま空中回廊を横断してアトリウムの反対側斜面の最上階へ出ると、そこはまた違った雰囲気の広場になっていた。迷路の様なビルである。観光客よりむしろ地元の人達が長く楽しめる様に考えられたビルなのだろう。

 宿に戻って食事にする。京都は飲食店も沢山有るので宿に食事を頼まず外へ食べに行っても良かったのだが、京の冬は寒いと聞いていたので夜は部屋でぬくぬくとする事を選んでしまった。料理は湯葉と豆腐を中心にした物で中々良い。昼間動き回った分、飯を何杯もおかわりしてしまう。飯が幾らでも食える所は宿の食事の嬉しい所である。

 で、腹ごしらえが済んだ所で呑みに行く事にする(爆)。

 歩いていて見付けた店の一つに入ってみる。「京の地酒と京のおばんざい」と言う観光客心をストレートに狙った看板にあっさり捕まってしまった(笑)。

 ふろふき大根とか茄子の田楽とか素朴な料理に京都の地酒が合って満腹だったはずなのに進む進む。旅に出ると別腹が活発に活動しだすようだ。その内京都の地酒以外の酒にも目が行く。「はなたれ」と言う飲み物とは思えない名前の酒が目に止まる。店員さんに聞くと、焼酎の蒸留器から最初に垂れて来る「出端(ではな)」の雫と言う意味だそうで、希少品らしい。早速頼んでみる(←当然!)。今回頼んだのは黒糖焼酎のはなたれである。

 アルコール度数が45度前後と高いはなたれは氷点下でも凍らずとろりとした状態になり、それを飲むのが美味いとされるそうである。冷凍庫から出されたはなたれは確かにシロップの様にとろりとしている。口元に近付けると接着剤か何かの様な匂いがする。焼酎と言うよりスピリッツ類の様だ。味も濃厚でかなりの珍味である。微かに黒糖の甘みが感じられ、癖の強い味をまろやかに感じさせる。面白い物を呑んだ。

 初日から胃が飛ばし過ぎてる事に気付き、その辺で切り上げて宿へ戻ったのだった。


<つづく!>

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