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大画面2

 しばらく前にSAMSUNG電子が薄型ブラウン管テレビなる物を発売した。従来のブラウン管テレビより奥行きを30%程度短くしており、32型ワイドで38cmだとか。同じ韓国のLG電子も出すらしい。(もう出たか?)

 考えてみれば世に出る前は『夢の壁掛けテレビ』等と謳われた液晶やプラズマの薄型テレビだが、いざ発売されてみたら意外に重いやら発熱が猛烈で壁との間に隙間が必要やらで民家の壁なんかに簡単には掛けられず、結局スタンドを付けてテレビ台に載せているのが現実だ。

 で、スタンドを付けてテレビ台に立てた薄型テレビの画面は何だかんだ言って壁から30~40cm離れてしまう。さらに一般的に広く行われている部屋のコーナーにテレビを設置するケースでは、薄型テレビでもどの道後方にデッドスペースが発生する。今回の薄型ブラウン管テレビは管の薄型化に伴ってサイドの後方への絞り込みも急になっており、部屋のコーナーに置いた場合は液晶やプラズマと見た目の差は無いのではないかと思われる。値段は当たり前だが従来のブラウン管テレビと大差無い。32インチ以下の薄型テレビには新技術と言うイメージ以外に実質的なセールスポイントは無くなるかも知れない。消費者がどう反応するか分からないが少なくとも日本以外では相当売れるのではないか。

 日本のメーカーは薄型テレビ一直線に突っ走ってしまい、ブラウン管の生産はやめてしまったメーカーも有る。トリニトロンの高画質がアイデンティティーの様な物だったソニーでさえ業務用モニターを全て液晶にしてしまった。

 SAMSUNGは液晶やプラズマでは大画面化や価格攻勢で業界の競争を引っ張る存在だ。そうしてライバルを焚き付けて置いてちゃっかりこうした商品も作っていたとは日本の家電メーカーより遥かにしたたかだ。

 ちなみにソニーはプラズマからも撤退して液晶一本に賭けるとか。液晶でカバーし難い大型はリアプロジェクターを投入するそうだが、正直言ってリアプロは技術的には殆ど完成していると思われ、それで今の値段と言う事は今後値段が下がる余地は少ないのでは無かろうか。近い内にプラズマの方が安くなって存在意義が薄れそうな気がする。

 勿論近い将来にはテレビは薄型に置き換わる事は間違い無く、薄型ブラウン管はつなぎに過ぎないのだが、他のメーカー達が未だ市場が完全に立ち上がっていない商品で既に過渡競争に陥ってしまい、儲からないと嘆きつつ血を吐きながら続ける悲しいマラソンを繰り広げている中でこの様な商品を出して来る冷静さは日本のメーカーも見習うべきかも知れないと思うのである。

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